おとうさん、いっしょに遊ぼ
おとうさん、いっしょに遊ぼ (2) フランス望郷編
じゃんぽ〜る西著
祥伝社
子どもの行動に対する発見や驚きが新鮮

『モンプチ 嫁はフランス人』で子どもに対する面白い視点を披露していた著者だが、やはり子どもを中心に据えた子育てマンガも描いていた。この『おとうさん、いっしょに遊ぼ』シリーズは『モンプチ』シリーズのスピンオフみたいな内容で、小学生と保育園児の2人の子どもの観察記である。
著者独特の(ややシニカルだが)鋭い視点が持ち味で、それを日本のギャグマンガの手法で表現するという点は、前の著書と共通。表現がうまいため、やはりプロのマンガ家と感じさせる箇所が随所にある。
2人の子どものうち、特に保育園児の次男の方がきかん坊で、あちこちでトラブルを起こす。そして長男がそれに対して鋭いツッコミを入れるあたりが僕にとっての一番の見どころである。全編に渡って紹介される、子どもたちの行動に対する発見や驚きは、子育て経験がある人にとっては非常に共感できる箇所で、この本の最大の魅力と言って良い。
本書は、元々マンガ雑誌『FEEL YOUNG』に連載されていたもので、それをまとめたものらしい。『おとうさん、いっしょに遊ぼ』は今でも連載が続いているようなので、ある程度成長した子どもたちの姿も今後見ることができるのではないかと思う。親戚のおじさんになったような気分で、続巻を待とうと思う。
本の紹介『モンプチ 嫁はフランス人』
2024年10月14日
本の紹介『理想の父にはなれないけれど』
2025年5月30日
本の紹介『フランス人ママ記者、東京で子育てする』
2024年10月17日
本の紹介『フランス人記者、日本の学校に驚く』
2025年6月2日
本の紹介『パリ、愛してるぜ〜』
2024年11月7日
本の紹介『私はカレン、日本に恋したフランス人』
2024年11月4日