私たちは売りたくない!
”危ないワクチン”
販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭
チームK著
方丈社
私も打ちたくない!
Meiji Seikaファルマという製薬会社に勤務する有志の人々が、mRNAワクチン、特にレプリコンワクチンの危険性を訴える本。主な著者は、同社でMR(医薬情報担当者:医療機関に出入りする製薬会社の営業職のようなもの)を務めている人と思われる。
この著者であるが、かつて同僚であった影山晃大氏がコロナワクチンを接種して3日後に死去したことで、コロナワクチンの危険性を実感し、このような悲劇が二度と起こらないようにという願いから、今回の本書による告発に至ったという(チームKという名前も影山晃大氏の名前にちなんだもの)。
特にMeiji Seikaファルマは、自己増殖型のレプリコンワクチンを国内で開発販売することになっており、得体が知れない上、しかもコロナワクチン以上に危険と思われるこの「ワクチン」を見切り発車的に売り出すことで、影山氏のようなワクチン被害者が増え、下手をすると(ワクチン薬害訴訟の結果として)同社の存続さえ危ぶまれる状況になるのではという危惧を抱いたことも大きな動機になっている。
本書では、かつて日本中で接種されたmRNAワクチン(いわゆるコロナワクチン)の機序に加え、ワクチン被害の状況、そしてそれが広く伝えられない現状を報告する。著者の周辺でもコロナワクチン接種後数日で突然死した人が何人かおり、コロナワクチンの危険性を身をもって感しているようである(自らは数回ワクチン接種しているという)。コロナワクチンについては、通常であれば臨床試験などで10年以上かかるはずの開発機関がわずか1、2年で見切り発車的に使われたこと、そしてあちこちに体調を崩す人々や死亡事例が出たこと、ワクチン接種が始まってから日本の年間死者数が跳ね上がったことなどを取り上げており、本来であれば誰もが疑問を感じるべき事例であるにもかかわらず、そのまま触れられずに過ぎていることに疑問を持っているようである。しかもレプリコンワクチンという、危険性が未知で得体の知れないものが、世界に先駆けて日本で流通しようとしている、しかもそれを担当するのが自社ということで、危機感を募らせているというのが、本書のテーマである。
記述も平易で読みやすく、取り上げられるデータなども、一般的に広く流通しているものばかりで奇異さはまったくない。十分な説得力もあるため、(今さらではあるが)コロナワクチンに疑問を持った人々には格好の本と言えるかも知れない。特にレプリコンワクチンの危険性については、非常に参考になるのではないだろうか。