当塾は「ホンモノを追求する」学習塾を自称していますが、「ホンモノを追求する」からには、塾で使うものもホンモノでありたいと考えるのは至って当然です。
特に、粗悪品が市場に溢れかえるようになった昨今、良いものを選ぶことが、消費者としてきわめて重要な行動になっています。良いものを選ぶことが、そのまま粗悪品を市場から駆逐することにつながります。したがって、単に安価であるという理由から粗悪なものを買ってしまわないように気をつけたいものです。
ここ10年でネット通販が完全に市民権を得て、多くの人々がアマゾンでごく普通に買い物をするようになりました。商品の名前を入力し、検索欄に出てきたものから安いものを探し出しポチッとする……はい終わり!で買い物が完了します。あまりにお手軽であるゆえ、商品を吟味するという過程を経ることなく、購買行動に出てしまうということが多くなりました。そのせいか、「価格は安いが使いものにならない」というものが異常に増えていると感じます。特にアマゾンで、それが当てはまります。
実際、たとえば、USBメモリーなど検索するとよくわかりますが、大容量のメモリーが異常なほどの安値で売られていたりします。それで値段につられて買ってみると、実際に使える容量が非常に少ないとか、ひどいのになるとまったく使えないというものまであります。いわゆる「バッタもん」ですが、こういうものは(従来型の)直接店頭販売であれば店に苦情の一つも言ってやるところで、その結果、市場から駆逐されることになるのですが、ネット通販では返品するのも面倒なのでそのままやり過ごすケースが多いようで、結果として、こういった「バッタもん」がアマゾンに増殖する結果になってしまいました。アマゾンの場合、商品を一生懸命選ばなければ本物に行き当たらないという商品分野が増えているように感じます。
従来の日本には、「バッタもん」が大手を振るという状況は少なかったのですが、アマゾンをはじめとするグローバル企業全盛の現代では、日本の旧来の常識が非常識になりつつあり、弱肉強食的というか収奪的というか、要するに売ったもん勝ちの、あまり理想的でない商習慣がはびこってしまいました。そのために、おかしなことですが、買う側で自己防衛しなければならなくなっています。つまり消費者側も学習しなければならない時代になっているわけで、こういった消費社会の現状については、「新たな現実」として、小学校や中学校でぜひ子どもたちに教えてほしいものです。当塾でも、教育的配慮から、良いものを選ぶよう生徒たちに奨めたいと考えています。
このホームページで、良いと思えるモノを紹介していくのはそのためです。購入の際の参考になさっていただければ幸いです。